ういろう

名古屋の名物であるういろうは、およそ600年ほど前の室町時代に中国から伝わりました。その時には薬としてあったものに薬の外側にもち米やうるち米、葛粉と砂糖をまぶしてお菓子になったものです。



元の時代であった中国で礼部員外郎という薬の調達をする官職にあった陳宗敬が日本にせきや痰に効く薬を伝え、室町時代の足利義満に家伝の薬を作りました。この時にお客を接待するためのお菓子の製法も伝わり、当時に伝えられたお菓子が黒色で四角の形状が薬の外郎に似ていたことから外郎餅と呼ばれるようになり、現在になってはういろうという菓子名となって人々に愛されるようになりました。




名古屋で名物となったのは、昭和の初期に名古屋駅の構内やプラットフォームで立ち売りが始まり、昭和12年の汎太平洋博で新築された国鉄名古屋駅で名物として売られるようになりました。



やがてお菓子の製法も変わり日持ちがする製法へと改良され現在のようなフィルム包装に材料を注入する製法が取り入れられ、昭和39年に東海道新幹線が開通すると名古屋の青柳ういろうが全列車で車内販売を開始しました。このように販路が拡大されたことでういろうが名古屋名物として定着されるようになりました。